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Vくん 6歳 男の子


ワーキングメモリトレーニングの結果報告


Vくん(6歳)は、ワーキングメモリトレーニングを**年**月**日―**年**月**日 の間に実施しました。また、Vくんはトレーニングを30回中30回実施しました。お母様 がその間のトレーニングエイドでした。 

とても熱心にトレーニングに取り組まれ、短期間で終了することができました。

本当にがんばりましたね。修了、おめでとうございます。


トレーニングの結果


Vくんのトレーニング結果は、ワーキングメモリのインデックス、評価スケールによる保護者からの行動アセスメント、そしてラップアップ・セッションで示されたトレーニング効果の3つの側面から説明することが出来ます。


ワーキングメモリ・インデックスとは 


ワーキングメモリの容量は、トレーニング期間中に定期的にいくつかのエクササイズの結果をもとに計算され、ワーキングメモリ・インデックスとして示されます。ワーキングメモリの改善(インデックスの向上)は、トレーニングの開始時に計算されたインデックス(開始時のインデックス)とトレーニング期間中に得た最高のインデックス(最高インデックス)とを比較することで計算されます。ワーキングメモリトレーニングを完了した人の平均的な改善は23点です。ここで重要なことは、インデックスはワーキングメモリを測定するための手段に過ぎず、日常生活場面で使われるワーキングメモリへの直接的なトレーニング効果に対応するものではないということを念頭においていただくことです。


Vくんの開始時のインデックスは63点であり、同年代でワーキングメモリにむずかしさのない子どもと同等(世界の同年令の平均=59)と考えられます。トレーニング期間中にVくんは、最高インデックスとして91点をマークし、これは、27点の向上となります。これはワーキングメモリトレーニングを受けた他の人と比べて大変素晴らしい改善であると考えられます。


評価スケールによる保護者の行動アセスメント

トレーニングの前後に保護者が、アンケートに回答することで、Vくんの不注意と多動性・衝動性の程度に減少が見られたかを査定します。その値が小さいほど、症状がより緩やかなことを示します。トレーニング効果を測定する方法の一つは、トレーニング後に記入された行動アセスメントとトレーニング前に記入された行動アセスメントを比較することです。症状減少の程度が大きいほど、トレーニング効果が大きいことを示します。保護者の回答の変化に加え、トレーニング効果におけるその他の側面、ラップアップ・セッションで示されたVくんと保護者からのトレーニングに対する意見も考慮にいれます。

変化の信頼性を保つために、Vくんの症状のアセスメントは、ワーキングメモリトレーニングを実施してきた他の方々の変化と比較します。以下の表は、お子さんの結果をグループレベルで他の子どもの結果と比べた際に、ありうる変化がどの程度大きいのかを数値的に示したものです。


 保護者の評価


事前

事後

変化

効果








なし

やや改善

改善 

大幅な改善

注意

26

20

 

 


  ○

多動性・衝動性

14

 


 

  ○



保護者の方にご記入いただきました事前・事後のアンケートの結果ですが、「注意」、「多動性・衝動性」ともに大幅な改善がみられました。トレーニング開始から比較的に早い段階でお母様は“朝の準備がスムーズになってきた”、“帰宅するとすぐリュックの中身を整理し、宿題をとりだして自分でやれる”、などの行動面での変化をお話し下さいましたが、変化の様子がアンケートの結果にもよく表れていると思います。


ラップアップ・セッションについて

トレーニングを終えて、Vくんは学校に行っている時間でのセッションでしたので、直接お話をきくことはできませんでしたが、お母様から、「好きだったエクササイズは入力モジュール・入力モジュールロックなど数字の逆唱エクササイズ」、「回転するエクササイズは苦手」、とお聞きしました。

保護者であるお母様はトレーニングを息子さんにとって効果的であるとお考えでした。学校やスクールバスに忘れ物をすることがなくなった、また、教科書を忘れることも減ってきた と言っています。


あなたのお子さんに見られた顕著な効果は、

  • 一人で学校の時間割を準備できるようになってきたこと

  • お友達とのトラブルが減ってきたこと

  • 朝の準備が以前よりスムーズにやれるようになったこと

  • お話しするとき以前より少し相手の目を見て話せるようになったこと

です。

まとめ

ワーキングメモリのインデックス、行動アセスメント、ラップアップ・セッションでのインタビューの結果、Vくんはワーキングメモリの改善が見られました。トレーニングの後半は、とても集中力を必要とする課題です。このトレーニングを最後までやり通しただけでもかなりの自信が付いたことでしょう。

六歳という年齢でロボメモのトレーニングをやり通せたことは、Vくんの努力はいうまでもないことですが、お母様の並並ならぬサポートのたまものであると思います。

ワーキングメモリの改善で先生の指示が以前より聞き取れるようになって、学校生活もきっとスムーズになっていくことでしょう。また、家庭生活や学校生活で決められた毎日のきまりを覚え、自分のことは自分で出来るようになっていくでしょう。

よいものを一杯もっているVくんをこれからも暖かくみまもってあげてください。今後は、ワーキングメモリを定着させていきましょう。

Vくんの健やかなご成長を心より祈っております。