HI様 42歳 女性

ワーキングメモリトレーニングの結果報告

HIさん(**年**月生)、はワーキングメモリトレーニングを**年**月**日**年**月**日の間に行い、完了しました。  25セッションのトレーニング、お疲れ様でした。トレーニング中は、日常生活でのワーキンブメモリも意識しながら熱心に取り組んでおられました。

トレーニングの結果

HIさんのトレーニング結果は、トレーニング・インデックス、評価スケールによる行動アセスメント、そしてラップアップ・セッションで示されたトレーニング効果の3つの側面から説明することが出来ます。

ワーキングメモリ・インデックスとは 

ワーキングメモリの容量は、トレーニング期間中に定期的にいくつかのエクササイズの結果をもとに計算され、トレーニング・インデックスとして示されます。ワーキングメモリの改善(インデックスの向上)は、トレーニングの開始時に計算されたインデックス(開始時のインデックス)とトレーニング期間中に得た最高のインデックス(最高インデックス)とを比較することで計算されます。

7-17歳のワーキングメモリトレーニング完了者の平均的な改善は26点ですが、分布は広範で、通常は17-35点の間に位置します。18歳以上のトレーニング完了者の平均的な改善は25点で、通常は17-33点の間に位置します。ここで重要なことは、インデックスはワーキングメモリを測定するためのひとつの手段に過ぎず、日常生活場面で使われるワーキングメモリへの直接的なトレーニング効果に対応するものではないということを念頭においていただくことです。


HIさんの開始時のインデックスは78点であり、18歳以上でワーキングメモリにむずかしさのない方と比べ、やや劣る値でした。トレーニング期間中にHIさんは、最高インデックスとして101点をマークしました。これはトレーニングを通してワーキングメモリに難しさのない成人の平均値に達したことを意味します。インデックスは22点の向上となりワーキングメモリトレーニングを受けた他の方と比べて平均的な改善であったと考えられます。

評価スケールによる行動アセスメント

トレーニング前後でのアンケート調査より、HIさんの不注意と多動性・衝動性症状の査定が行われました。その値が小さいほど、症状がより緩やかなことを示します。トレーニング効果を測定する方法の一つは、トレーニング後に記入された行動アセスメントとトレーニング前に記入された行動アセスメントを比較することです。症状減少の程度が大きいほど、トレーニング効果が大きいことを示します。回答の変化に加え、トレーニング効果におけるその他の側面、ラップアップ・セッションで示されたHIさんからのトレーニングに対する意見も考慮にいれます。

変化の信頼性を保つために、HIさんの症状評価は、ワーキングメモリトレーニングを経験された他の方々の変化と比較します。以下の表は、他の18歳以上の方々と結果をグループレベルで比較して算出されたHIさんの症状改善程度を示したものです。


 
ご本人の評価合計点


事前

事後

変化

効果








なし

やや改善

改善 

大幅な改善

注意

27

21

6



多動性・衝動性

13

8

5



 

(表の(○)印は、平均的な変化の度合いを示しています。)

このトレーニングにおいて、注意、多動・衝動、両方の領域で大きな変化がありました。特に、会話での聞き取りが改善してきました。


ラップアップ・セッションについて

トレーニングを終えて、HIさんからは「劇的な変化はないけれど、特に会話などはダイレクトに入ってくるようになった気がする。」という感想をいただきました。

  • 会話での反応が早くなった。

  • 料理をリズミカルに、スムーズに作れるようになった。

  • 会話内容がダイレクトに入り、苦手間も減った。

このほかにも、トレーニングをやり遂げたことへの達成感、自信など、さまざまな面で今後も変化があると思います。ワーキングメモリの定着によって、さらに生活での変化が出てきますので、今後は日常生活の中でさらにワーキングメモリを使うよう、心がけてください。