ワーキング・メモリー・インデックスとは ワーキング・メモリーの容量は、トレーニング期間中に定期的にいくつかのエクササイズの結果をもとに計算され、ワーキング・メモリー・インデックスとして示されます。ワーキング・メモリーの改善(インデックスの向上)は、トレーニングの開始時に計算されたインデックス(開始時のインデックス)とトレーニング期間中に得た最高のインデックス(最高インデックス)とを比較することで計算されます。ワーキング・メモリートレーニングを完了した人の平均的な改善は23点です。ここで重要なことはインデックスは、ワーキング・メモリーを測定するための手段に過ぎず、日常生活場面で使われるワーキング・メモリーへの直接的なトレーニング効果に対応するものではないということを念頭においていただくことです。
ACくんの開始時のインデックスは62点であり、同年代でワーキング・メモリー障害のない方と同等であると考えられます。トレーニング期間中にACくんは、最高インデックスとして92点をマークし、これは、30点の向上となります。これはワーキング・メモリートレーニングを受けた他の人と比べて素晴らしい改善であると考えられます。 評価スケールによる保護者の行動アセスメント トレーニングの前後に保護者が、いくつかの質問に回答することで、ACくんの不注意と多動性・衝動性の程度に減少が見られたかを査定します。その値が小さければ小さいほど、症状がより緩やかなことを示します。トレーニング効果を測定する方法の一つとしては、トレーニング後に記入された行動アセスメントとトレーニング前に記入された行動アセスメントを比較することです。症状の程度がより大きな減少を示しているほど、トレーニング効果が大きいことを示します。保護者の回答の変化に加え、トレーニング効果におけるその他の側面、ラップアップ・セッションで示されたACくんと保護者の方からのトレーニングに対する意見も考慮にいれます。 変化の信頼性を保つために、ACくんの症状の評価は、ワーキング・メモリートレーニングを実施した方々と比較して検討されます。以下の表は、そのグループと比較して決定されたACくんの症状改善の程度を示したものです。
保護者の方の評価
保護者の方に記入いただきました事前・事後のアンケートの結果によると、「注意」および「衝動性・多動性」のいずれにおいても、大幅な改善が見られました。 ラップアップ・セッションについて トレーニングを終えて、ACくんからは、「トレーニングは楽しかった。またやりたい」とコメントをいただきました。 お母さまからは、トレーニング期間中は、苦労していることが窺えるコメントをいただきましたが、トレーニングを終えて振り返ってみると、コーチ・コールのたびにACくんが精神的にも成長していることを示すコメントが増えてきました。 ACくんに見られるトレーニングの効果は、
です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||