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Nさん 17歳 高校生 女性 (新規追加)

ワーキング・メモリー・インデックスとは

ワーキング・メモリーの容量は、トレーニング期間中に定期的にいくつかのエクササイズの結果をもとに計算され、ワーキング・メモリー・インデックスとして示されます。ワーキング・メモリーの改善(インデックスの向上)は、トレーニングの開始時に計算されたインデックス(開始時のインデックス)とトレーニング期間中に得た最高のインデックス(最高インデックス)とを比較することで計算されます。ワーキング・メモリートレーニングを完了した人の平均的な改善は23点です。ここで重要なことはインデックスは、ワーキング・メモリーを測定するための手段に過ぎず、日常生活場面で使われるワーキング・メモリーへの直接的なトレーニング効果に対応するものではないということを念頭においていただくことです。

 

Nさんの開始時と最高インデックス

Nさんのインデックスの変化

                  同年齢平均 

開始時  最高数値

 


10代トレーニング

修了者の平均的伸び

              変化

 


 

Nさんの開始時のインデックスは82点であり、同年代でワーキング・メモリー障害のない方よりもやや劣ると考えられます。トレーニング期間中にNさんは、最高インデックスとして120をマークし、これは、38点の向上となります。これはワーキング・メモリートレーニングを受けた他の人と比べて大変素晴らしい改善であると考えられます。


評価スケールによる保護者の行動アセスメント


トレーニングの前後に保護者が、いくつかの質問に回答することで、Nさんの不注意と多動性・衝動性の程度に減少が見られたかを査定します。その値が小さければ小さいほど、症状がより緩やかなことを示します。トレーニング効果を測定する方法の一つとしては、トレーニング後に記入された行動アセスメントとトレーニング前に記入された行動アセスメントを比較することです。症状の程度がより大きな減少を示しているほど、トレーニング効果が大きいことを示します。保護者の回答の変化に加え、トレーニング効果におけるその他の側面、ラップアップ・セッションで示されたNさん保護者の方からのトレーニングに対する意見も考慮にいれます。

変化の信頼性を保つために、Nさんの症状の評価は、ワーキング・メモリートレーニングを実施した方々と比較して検討されます。以下の表は、そのグループと比較して決定されたNさんの症状改善の程度を示したものです。

 

 保護者の方の評価

 

事前

事後

変化

効果

なし

やや改善

改善 

大幅な改善

注意

15

7

-8

 

 

 

 

多動性・衝動性

0

0

0

 

 

 

 

 

保護者の方に記入いただきました事前・事後のアンケートの結果によると注意に関しては、大幅な改善が見られました。多動性・衝動性に関しては、もともと0という値でした。

 

ラップアップ・セッションについて


Nさんのコメント

「トレーニングは最初の頃は難しく、1週間くらいで慣れた。」「ゲーム的に最後まで楽しくやり通せた。」「ご褒美が励みになりました。」と言っていました。(ワーキングメモリトレーニングでは、ご褒美システムをトレーニング開始時に設定します。)


お母さまからのコメント

「全体的に楽しんでやれていた。」、「親子の会話が増え、家庭が和やかになった。」、「記憶力が向上し、課題であった自信につながり、堂々として人間的にも成長したと感じる。」


Nさんに見られるトレーニングの効果は、

  • 物覚え(記憶力)がよくなったこと(実際には、記憶するためのボトルネックであったワーキングメモリが改善しました。)
  • 授業の内容が覚えられるようになり、勉強ができるようになったこと
  • 今まで気付かなかったことに気付けるようになったこと(夕方の水まきの際に実にトマトを収穫する、食前にスプーンを配膳する、買い物での自発的アイディアなど)
  • 夏休みを規則正しく段取りよく過ごせたこと

 

などです。