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TO君 小学校3年生 男の子


ワーキングメモリトレーニングの結果報告


TOくん、**年**月生、はワーキングメモリトレーニングを**年**月**日 - **年**月**日 の間に実施しました。また、TOくんはトレーニングを25回中25回実施しました。お母様 がその間のトレーニングエイドでした。
特に、トレーニングの後半はかなりの集中力をつかうものですが、根気強く続けてくれました。本当にがんばりましたね。修了、おめでとうございます。


トレーニングの結果

TOくんのトレーニング結果は、①ワーキングメモリのインデックス、②評価スケールによる保護者からの行動アセスメント、そして③ラップアップセッションで示されたトレーニング効果の3つの側面から説明することが出来ます。 

ワーキングメモリ・インデックスとは 

ワーキングメモリの容量は、トレーニング期間中に定期的にいくつかのエクササイズの結果をもとに計算され、ワーキングメモリ・インデックスとして示されます。ワーキングメモリの改善(インデックスの向上)は、トレーニングの開始時に計算されたインデックス(開始時のインデックス)とトレーニング期間中に得た最高のインデックス(最高インデックス)とを比較することで計算されます。ワーキングメモリトレーニングを完了した人の平均的な改善は23点です。ここで重要なことはインデックスは、ワーキングメモリを測定するための手段に過ぎず、日常生活場面で使われるワーキングメモリへの直接的なトレーニング効果に対応するものではないということを念頭においていただくことです。


TOくんの開始時のインデックスは56点であり、同年代でワーキングメモリにむずかしさのない子ども(8歳の世界の平均=65)と比べて、わずかながら劣ると考えられます。トレーニング期間中にTOくんは、最高インデックスとして91点をマークし、これは、35点の向上となります。これはワーキングメモリトレーニングを受けた他の人と比べて大変素晴らしい改善であると考えられます。

評価スケールによる保護者の行動アセスメント

トレーニングの前後に保護者が、アンケートに回答することで、TOくんの不注意と多動性・衝動性の程度に減少が見られたかを査定します。その値が小さいほど、症状がより緩やかなことを示します。トレーニング効果を測定する方法の一つは、トレーニング後に記入された行動アセスメントとトレーニング前に記入された行動アセスメントを比較することです。症状減少の程度が大きいほど、トレーニング効果が大きいことを示します。保護者の回答の変化に加え、トレーニング効果におけるその他の側面、ラップアップ・セッションで示されたTOくんと保護者からのトレーニングに対する意見も考慮にいれます。

変化の信頼性を保つために、TOくんの症状のアセスメントは、ワーキングメモリトレーニングを実施してきた他の方々の変化と比較します。以下の表は、お子さんの結果をグループレベルで他の子どもの結果と比べた際に、ありうる変化がどの程度大きいのかを数値的に示したものです。 

 保護者の評価


事前

事後

変化

効果








なし

やや改善

改善 

大幅な改善

注意

13

 

 


  ○

多動性・衝動性

12

 


 

  ○


行動評価については、「注意」の領域、「多動性・衝動性」の領域で大幅な改善がありました。事後アンケートでは、両領域でほとんどの項目が、「まったく当てはまらない」という結果になりました。このような注意・集中力の大幅な改善により、コミュニケーションがスムーズになったり、お友達と上手く遊べるなどの変化がみえてきたのだと考えられます。

ラップアップ・セッションについて

トレーニングを終えて、TOくんは、「横書きの文章の読みまちがいが減った」、「お友達からおしゃべりが上手になったと言われた」、「ひとりで日記が書けるようになった」、「ボールをチャッチできるようになった」、「頭の中もごちゃごちゃしなくなった」と言っています。

保護者であるお母様はトレーニングを息子にとって「とてもよかった。それはトレーニングの途中から担任の先生やお友達から褒められるようになったことやケアレスミスがなくなりテストがすべて90点以上になったことなどで自信をもてるようになったから」と言っています。

お子さんに見られた3つの顕著な効果は、
  • 宿題への取組がスムーズになり、集中してやるようになった。

  • 言われたことに対して返事を返すようになりコミュニケーションがスムーズになった。

  • ボールをチャッチしたり、ボールを追えるようになったことでお友達と上手に遊べるようになった。