効果と感想


トレーニング修了者にお送りするファイナルレポートから効果と感想をご紹介します。効果は3つの方法で把握します。

全トレーニング25セッションが完了してから、約2週間後にラップアップセッション(まとめセッション)を行います。 

この日までに、保護者の方(成人の方の場合にはご本人)にトレーニング後のアンケート(行動評価)に記入いただき、トレーニング前の同じアンケート(行動評価)と比較することによって、行動面での変化を数値化します。アンケートは注意と多動の二つのカテゴリーからなっています。 

ラップアップ(まとめ)セッションでは、ご本人と保護者の方に、トレーニングの感想、工夫点、そして行動面や日常生活、学校生活や学業面などで感じる変化・効果について伺います。 

ト レーニングの最後にお届けするファイナルレポート(最終レポート)では、1 この行動面の変化(行動評価)、2 ラップアップセッションでお話したこと、3 ワーキングメモリインデックス(ワーキングメモリ指数)の伸びなどをトレーニング完了直後の報告として、改善したワーキングメモリーを日常生活の中で継続的に伸ばしていくポイントなども加えて、お送りします。 

右側に、トレーニングを終了された皆様のファイナルレポートから、行動評価の変化、ラップアップ(まとめ)セッションで伺った、トレーニング直後時点での変化・改善をご紹介します。最近の追加では、ワーキングメモリインデックスの変化についてもあります。
*トレーニング前後のアンケート(行動評価)について
保護者の方に、注意および多動性・衝動性それぞれ9項目についてトレーニングの前後に同じ評価を行っていただいています。該当する行動があるほどポイントが高くなるので、ポイントが低くなることが改善です、マイナス数値の変化が改善となります。評価項目として、世界共通に使用されているDSM-IVを採用しています。 
ワー キングメモリートレーニングの科学的背景となっているカロリンスカ大学で研究され報告された論文において(研究概要を参照ください)、トレーニング実施グ ループの行動面の改善効果の平均値がこの評価尺度で-4でした。スウェーデン、米国と同様に日本においても、この変化がー4あるいはそれよりポイントが下 がった場合に、トレーニング効果ありの一つの基準としています。


コグメドの本社サイトでも、効果と感想のページが開始されました。(英語)

日本を含め世界各国からケースをあつめて、ユーザ・ストーリーのページが始まりました。コグメドのワーキングメモリトレーニングで改善された方のトレーニング前の生活や学校などにおける状況・むずかしさ、トレーニング中の変化、トレーニング後の効果そして中長期的な生活や学校などにおける変化を記録しています。(リンク

2007年度日本ワーキングメモリートレーニング結果分析

2007年度・日本のワーキングメモリートレーニング結果統計分析です。科学論文クラス(無作為抽出、比較群、ダブルブラインド)のデータではないですが、国内で行ったトレーニングについて、その結果をホワイトペーパーとしてまとめています。

完了率98.3%はスウェーデン、米国の95%より高い結果となっています。

トレーニング効果は3つの測定値で評価します。

  1. ワーキングメモリーインデックス
  2. 保護者による行動評価アンケート(DSM-IVベース)
  3. まとめセッションにおけるインタビュー結果+コーチ評価

 結果

  • ワーキングメモリーインデックスの改善の平均値はスウェーデン、米国、JAACAP論文よりも大きい。
  • 行動評価アンケート結果の改善ポイントの平均値は不注意についてスウェーデン、JAACAP論文より大きく、米国より小さい。多動については米国、JAACAP論文よりも大きく、スウェーデンよりも小さい。
  • インタビュー結果も含めた評価は、84%にトレーニング効果(61%は大きな改善効果、23%はやや改善あるいは改善効果)があった。スウェーデン、米国とほぼ同じ割合となった。
  • ワーキングメモリーインデックスの伸びの基準として、JAACAP論文におけるワーキングメモリーインデックスの伸びの平均値14を使っているが、日本においてはトレーニング実施者の96%がこの14以上の伸びを示した。
  • 行動評価アンケート結果のトレーニングによる改善のES(イフェクトサイズ)*は不注意で1.15(強い範囲)、多動で0.55(中くらいの範囲)をとなった。
    • ES(イ フェクトサイズ)*:トレーニングなどの介入をグループに対して行った場合の効果をみるための指数です。測定値や症状などの分布が、トレーニングなど介入 でどう変化したかを見るために、分布の中央値(平均値)がトレーニングや介入によって、どのくらい移動したかを見ます。集団として改善していれば、中央値 (平均値)も改善方向に移動します。この移動が大きいのか小さいのか把握するために、移動の幅を分布の標準偏差で割ります。
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